ほんとは教えたくない、金プレイヤーが考えるポジションの役割!〜1番編〜
  • あなたはポジションの重要性について考えたことはありますか?
  • かっこいいから〇番をやりたい、なんとなく◯番が目立つからやりたいでポジションを決めていたりしませんか?

なんとなくで決めても困ることはありませんが、せっかく練習するなら自分のプレイスタイルに合ったポジションを目指してみませんか?

今回のわかる内容
    • ポジションについてのおさらい
    • 1番の役割
    • 1番に必要なスキルとは

 

※タイトルでは、「金の選手」と言っていますが、金で活躍する選手全員がこの記事の意見というわけではありません。筆者が金の選手のためこのタイトルにしました。異論や反論は大いに認めます。

今回は、レクインジャーが「混合の部」の選手のため、混合の部でのポジションについての内容になります。

もし、要望があれば「女子の部」のポジションについても書いてみたいと思います。

1ポジションについてのおさらい

まずはポジションの確認を改めて行いましょう。共通認識は大切です。

 

1番:右後ろ(ライトバック)

2番:右前(ライトフロント)

3番:左前(レフトフロント)

4番:左後ろ(レフトバック)

 

ポジションは、このような配置となります。

レクインディアカの特徴として、4人で行うスポーツであり、3人が羽球に触れて相手コートに返球しなければ行けないスポーツです。

これは、各ポジションの活躍が勝利の分かれ道となることを意味し、一人の力では勝つことのできないチームスポーツであると言えます。

それでは、早速各ポジションについてみていきましょう!

21番:右後ろ(ライトバック)

1番は、一般的にアタッカーやエース、キャプテンがなっているポジションです。

ではなぜ、アタッカーやエース、キャプテンが1番になっているか知っていますか?

私の考えはこうです。

全体を把握する能力に長けており、俯瞰した目線で状況を判断し、チームを勝利に導く
まず、レクインディアカは、一度触れたら相手に返球するまでスパイラルに触れることが出来ません。
1打目、2打目でトスを上げたら攻撃の3打目が打てなくなります。
前衛は1打目、2打目を触れる頻度が高いので、必然的に攻撃手はバックポジションになります。
とはいえ、攻撃ができる=1番という単純な話ではありません
1番は、攻撃の要であると同時に、チームの状況を観察し、柔軟な思考で様々な判断をする必要があります。
例えば、
  • 2番と3番の間を狙ってくる相手がいます。どちらが取るか迷う2番と3番に瞬時にどちらが取るか声を上げる必要があります。
  • 4番が1打目を上げたとき、上げた打球が他3人のちょうど中間だったとします、誰が2打目を触り、誰が3打目を打つのが最適解ですか?

これらの判断・指示を、羽球が空中に浮いている0.数秒の間に行う必要があります。

ただし、どんなチームの1番でもこれができるかというと、そうではないと思います。

この記事の内容がすべてではないし、絶対ではありません。
もちろん、これから1番を目指したい人はこの記事の内容を試してもらえば良いし、また、その人なりの1番に対する考えがあるならそれを貫いてもらって良いと思います。

31番に必要なスキルとは?

必要なスキル

    1. 状況判断能力
    2. 柔軟な対応力
    3. 相手から点をもぎ取る攻撃力
    4. チーム守備力の底上げ

レクインジャーが考える(求める)1番像が必要なスキルです。
上から順に必要なスキルだと考えています。

1番=エースアタッカーという印象が多いと思います。
それはレクインジャーも同意見です。
ですが、レクインジャーは攻撃に関するスキルは優先順位を3位にしています。
なぜかは1と2の内容で説明しますが、1と2のスキルがあってこそ3の攻撃力が本領を発揮すると考えています。

それでは、各スキルについて解説していきます!

※1番にあこがれている人は、上から順に実践してみてください。

4状況判断能力

これは、自分のチームの状況だけでなく、相手チームの状況を把握し、判断する能力を指します。

自分のチームの誰がどこのポジションなのか、どのプレイが得意で、どのプレイが苦手なのかを常に頭に入れておく必要があります。

そして、相手チームの情報も踏まえて考える必要があります。例えば、

  • エースは誰なのか?
  • どんな攻撃が得なチームなのか?
  • どんな攻撃なら相手を崩せるのか?

これら上記の内容は、試合が始まる前に考えておく必要があります。

過去対戦したことがあるチームなら、過去の対戦経験を元に情報を引き出せばよいです。
初めて対戦するチームなら、別チームとの試合を事前にチェックしておくとか、
戦ったことある他のチームの選手から話を聞くとかして情報を入手します。
それでも情報が全く手に入らなかった場合は、試合直前の2分間の公式練習で相手の情報を探ります。
情報0で対戦するよりも、ある程度狙い所や相手選手の性格なんかを予想しておくだけでも違います。

 

これらの情報を前提に、
試合中は更に、目の前で起こっているプレイに対して判断する必要があります。

5柔軟な対応力

状況判断能力では、主に頭(頭脳)を中心に使う必要があります。

とはいえ、頭だけ使えてもプレイヤーとしては不十分です。(監督であれば頭脳だけで良いですが...)
やはりプレーに活かしてこその1番・エースというポジションです。
それでは、状況判断能力(頭脳)以外に何が必要になってくるかというと、
それは、「柔軟な対応力」です!

 

柔軟な対応力とは?

  • 味方のコンディションに応じて、的確な指示を行う
  • 試合の流れを考慮して、的確な判断をする(タイムやサーブの狙い目など)
  • パスミスなどを自分のプレーでカバーする
  • 味方同士のミスを未然に防ぐ(声掛け、守備位置のズレなどを修正)
  • 相手チームの攻撃パターンを解析し、自チームの守備陣形を変える(フェイント攻撃を多様する選手には、ネット際を中心に守るとか)

これらはほんの数例であり、チームの数や選手の数だけ対応力は必要になってきます。
チームを率いるのも大事ですが、そもそも自分が対応できるだけの技量というのも必要になってきます。

6相手から点をもぎ取る攻撃力

「状況判断能力」「柔軟な対応力」これらの次に必要なスキルは、
「相手から点をもぎ取る攻撃力」です。

あなたが考える”強い攻撃”とはなんですか?

  • 超速い打球のアタック?
  • 予測ができないフェイント?
  • ネットに引っ掛けるネットイン?

 

レクインジャーは、点が取れる攻撃が強い攻撃だと考えています。
トンチみたいな回答でちょっと不満ですか?笑
いいえ、真面目に答えていますよ。

レクインジャーは多くのプレイヤーと対戦し、多くのプレイヤーを教えていますが、
ほとんどのプレイヤーは、特定のアタックが強い攻撃と無意識に考えてプレイしています。
誰々のジャンプアタックは強力、誰々の超スピードの攻撃は脅威だという話が多く上がります。

それらの攻撃は、間違いなく強い攻撃なのかもしれませんが、その攻撃単体だけでは弱い攻撃と考えています。
なぜなら単調な攻撃は、対策すれば脅威ではなくなるからです。

例えば、野球のピッチャーで200kmのストレートが投げれる選手がいたとします。
めちゃくちゃ速くて最初は振り遅れるでしょう。
ですが、人間は何度か対戦し目が慣れタイミングさえ掴めれば、当てることは不可能ではありません。

これと同様に特定の攻撃がいくら強力でも、慣れてしまえば点は決まらなくなります。

では、1番を上手くなりたい人はどうすれば良いのか?

攻撃手段をいっぱい増やしましょう!

そして、「状況判断能力」「柔軟な対応力」を元に自分がもっている攻撃手段をフルに活用して点を取ります。

「状況判断能力」「柔軟な対応力」✕ 「攻撃手段」=「相手から点をもぎ取る攻撃力」です。

 

例えば、「状況判断能力」「柔軟な対応力」で3パターンの狙い所を見つけたとします。

自分の「攻撃手段」が1種類(ジャンプアタック単体)だけだと、

「状況判断能力」「柔軟な対応力」「攻撃手段」1=「相手から点をもぎ取る攻撃力」3となります。

 

ですが、「攻撃手段」が3種類(ジャンプアタック、フェイント、相手の間を狙うコントロール)となると、

「状況判断能力」「柔軟な対応力」「攻撃手段」3=「相手から点をもぎ取る攻撃力」9となります。

 

ここまで読んだ人なら「状況判断能力」「柔軟な対応力」がなぜ重要だったかわかると思います。

結局のところ、どのスポーツにも共通しますが、

点を取るなら相手について知る必要があり、それに対応するだけの攻撃手段を自分がもっている必要があると言うことです。

 

1 番の選手がよく言う愚痴が、良いトスが上がらないので〜という言い訳をします。
これは、特定のトスでしか攻撃できないという攻撃手段が乏しいと自分で言っているようなものです。
今日この記事をみて、上達しようと思っている方は、こんなトスならこの攻撃を、こっちのトスならこっちの攻撃で、というように、自分の攻撃手段を増やすように考えてみてください

それだけできっと周りのプレイヤーよりひと段階上のプレイヤーになれます。

7チーム守備力の底上げ

ここからは、更に上に、トップレベルを目指したい人向けです。

「相手から点をもぎ取る攻撃力」がそれなりにあれば大抵のチームとの対戦で十分に活躍出来ます。

それでもなお、更に上を目指したいのであれば「チーム守備の底上げ」を目指してください。

「チーム守備の底上げ」は、主に2パターンあります。

  • 守備範囲を極限まで広げ、自分の守備範囲内ではスパイラルが直接地面に落ちることがない位の守備力を身につける
  • 自分の攻撃によって、相手チームからの攻撃(返球)を弱体化させる

正直これ以上は、解説したくない内容(レクインジャーの手の内がバレる...)になってきますので、さらっと流しますが、
先ほどあげた項目は、選手のプレイスタイルによって進む道を選べば良いと思います。

金で対戦してきた1番の選手も、ある程度どちらかに分かれているように感じます。

どちらも伸ばしたい方は伸ばせばいいですが、どちらも超高難易度の要求なので、頑張ってください。。。

 

8まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はちょっと多めのボリュームになってしまいました。(どれだけの人がここまでついてこれたかな...)

なんか難しいなぁと思いましたか?
そうなんです。1番は色々考えることが多くて難しいポジションなんです。

単に攻撃できれば1番!エース!っていう安直なことではないと言うことです。
繰り返しになりますが、1番をやっている全員=上記内容ができる人というわけではありません。
あくまで、レクインジャーが考える・目指す1番の選手像となります。

あなたが1番・エースになりたいのであれば、上記の内容の意味が理解・実践できるまで頑張ってみてください!

応援しています!