試合中に意外と多いのが「タッチネット」や「オーバーネット」などのネット周辺での反則。また、プレーが止まる「ボールデッド」や、遅延行為である「ディレーイング・ザ・ゲーム」など、試合の流れに関係するルールも見逃せません。この記事では、そうしたルールのポイントと注意点をわかりやすく解説します。
1. タッチネットとは?
定義: プレー中に選手の身体や衣服がネットや支柱(ポール)に触れたときの反則。また、羽球の1打目、2打目とサーブがネットに触れたときも同様の反則。
例: サーブの羽球がネットの白帯にかすった/レシーブ時に髪の毛がネットに接触した。
ポイント: どんなに軽くても「触れた」時点で反則。競技の公正性のため、厳密に判定されます。
補足: 3打目のみ羽球がネットに触れても反則ではありません。

2. オーバーネットとは?
定義: 選手の身体や衣服の一部が、ネットの上端の垂直延長線を越えた場合に適用される反則です。
例: 3打目を打った後、勢い余って手がネットを超えてしまった。
ポイント: 接触がなくても「空間を越える」だけで反則になるのが特徴です。
補足: 特にネット際で攻撃を行う際に起こりやすいので、練習時から身体がネットを超えないように意識しておくと良いでしょう。

3. ディレーイング・ザ・ゲームとは?
定義: 意図的に試合を遅らせる行為に対する反則。通称:遅延行為。
例: サーブ直前に長時間整列しない/羽球を拾う動作を過度に遅らせる/タイムアウトの時間を超えても整列しないなど。
ポイント: 主審の判断で「意図的」と判断された場合、即座に相手に得点が入ることもあります。
補足: 大会全体の試合運びにも影響するため、遅延と見なされないようにテンポ良く行動することが重要です。
4. ボールデッドとは?
定義: プレーが一時停止し、羽球がインプレーではない状態のこと。
例: ラリー終了直後〜サーブ開始前まで/得点判定中/タイムアウト中など。
ポイント: ボールデッド中はプレイヤーが移動や会話を行っても構いませんが、次のサーブ準備には速やかに戻る必要があります。
補足: サーブが始まるまでがボールデッドであり、その間は戦術の再確認や息を整える貴重な時間でもあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. タッチネットはユニフォームが少し触れただけでも反則ですか?
A. はい、衣服がわずかに触れただけでも反則となります。
Q2. オーバーネットは接触がなくても判定される?
A. はい、ネットの垂直延長線上を越えただけでも反則になります。
Q3. ディレーイング・ザ・ゲームと判断される基準は?
A. 主審が「不必要な遅延」と明確に判断した場合に適用されます。
Q4. ボールデッド中にベンチに戻っていい?
A. ベンチに戻ることは不可です。コート内での速やかな整列・確認が求められます。
Q5. ディレーイング・ザ・ゲームで警告なしに即反則となる?
A. はい。特に繰り返し行った場合は注意なしで得点が相手に入るケースがあります。