レク・インディアカを始めると、よくこんな言葉を耳にしませんか?
- 「あのチーム、攻撃力が高いよね」
- 「うちは攻撃力が足りないんだよな〜」
- 「もっと攻撃力を上げたい!」
でも改めて
「攻撃力って“強く打てること”だけの話?」
と聞かれると、ちょっと自信がなくなりますよね。
この記事では、インディアカの「攻撃力」とは何なのかを、
初心者向けにわかりやすく分解して整理していきます。
- 「強く打つ=攻撃力」ではない理由
- 攻撃力をつくる要素(タイミング/コース/相手の弱点 など)
- 無理に決めにいかなくても、「相手がイヤがるボール」も立派な攻撃
- 次のステップとして、どんな練習・考え方につなげればいいか
を順番に見ていきましょう。
アイラちゃん“攻撃力”って、筋力のことでも、派手さのことでもないんです。
『相手にとってイヤなボールを返せる力』と言いかえたほうが、しっくりくるかもしれないです✨
レク・インディアカが初めての方は、まず以下の記事を読んでおくと安心です😊






1. 「強く打つ=攻撃力」ではありません
まず最初に、よくある勘違いを整理しておきます。
❌ 強く打てる人=攻撃力が高い
⭕ 強く打てることも“攻撃力の一部”にすぎない
ということです。
強く打つことの“落とし穴”
たとえば、
- 思いきり振った(打った)のに、毎回アウト…
- 力任せに打ってネット直撃…
- 速いけどコースが読みやすくて、相手に簡単に拾われる…
これって、「見た目は派手」だけど、
実際の攻撃力としてはあまり高くありません。
試合をしていると分かりますが、
- そこまで強くないのに、嫌なところに落としてくるチーム
- そこまで速くないのに、決め切ることが多いチーム
って、いますよね。



“速さ・強さ”はあくまで一要素。
インディアカの攻撃力は、もっと“総合力”に近いイメージです✨️
2. 攻撃力をつくる4つの要素
ここでは、攻撃力を
「相手にとってイヤなボールを返し続ける力」
と考えてみます。
そのうえで、攻撃力をつくる主な要素を4つに分けてみましょう。
① 安定感(ミスをしない力)
一番の土台は、「コートの中に入れ続ける力」です。
- ネットにかけない
- アウトにしない
- 無理な体勢からは安全に返す
という “ミスしない攻撃” ができていることが前提になります。
せっかく良いタイミングやコースを選んでも、
コートに入らなければ攻撃力ゼロ。
まずは「入れる力」が土台になります。








② タイミング(打つ“いつ”を合わせる力)
同じ強さ・同じフォームでも、
- 早いタイミングで「ぱんっ」と打つのか
- 落ちてきたボールを待ってから「ふわっ」と打つのか
で、相手の受けやすさはガラッと変わります。
- 相手が前に詰めた瞬間に、その頭上を通す
- 相手が後ろに下がったときに、ネット近くに落とす
など、「相手が動いた直後のタイミングで打てる」と、攻撃力は一気に上がります。
ただし、大事なのは「相手を動かすつもりで打つ」・「相手の読みの逆をつくつもりで打つ」という心がけです。
全部の攻撃で行えなくても問題ありません。
③ コース(どこに打つかを選ぶ力)
同じ力で打っても、
- 相手の正面
→ 比較的取りやすい - 相手2人の間
→ どっちが取るか迷いやすい - 守備のいないところ
→ そのまま決まりやすい
といった違いが出てきます。
攻撃力とは、
の方が高く評価されるイメージです。






④ 相手の弱点を突く「観察力」
そして最後は、相手をよく観察する力です。
- 足が止まりやすい選手はどこにいるか
- 羽球から逃げている・レシーブが不安定な選手はどこか
- さっきからよくミスしているポジションはどこか
こうした情報を、「次にどこへ打つか」に反映していくほど、
“相手の弱点を突く攻撃力”が高くなっていきます。



“強・弱のアタック”+“観察力”+“選択力”
この3つが合わさったとき、本当の意味での『攻撃力』になりますよ✨️
3. 無理に決めなくても、「相手が嫌がる返球」も立派な攻撃
ここまで読むと、



「そんなに全部意識するのは難しそう…」
と感じるかもしれませんが、
初心者〜初中級のうちは、もっとシンプルでOKです。
ポイントはこれだけ
ことです。
たとえば、こんなボールは十分“攻撃的”です。
- コート奥深くにしっかり入る山なりボール
→ 相手を下がらせて、次のボールに間に合いにくくする - 前の真ん中にふわっと落とすボール
→ 誰が取るか迷わせる - 相手アタッカーアンダーを使わせるボール
→ レシーブを疎かにするアタッカーで相手守備を崩す
決まればラッキー、返されたとしても相手を崩せればOK。
これくらいの感覚で「相手が嫌がる返球」をイメージしておくと、
アタックに対するプレッシャーが減って、結果的にミスも減りやすくなります。
4. 初心者が今日からできる「攻撃力チェックリスト」
ここからは、
練習や試合で自分の攻撃力を少しずつ上げていくためのチェックポイントをまとめておきます。
◆ 安定感チェック
- ネット直撃やアウトが続いたとき、「強さ・スピード」を落とせているか?
- 苦しい体勢では、無理に決めに行かず“安全返球”を選べているか?
- 「ミスしない攻撃」の練習を、意識的に行っているか?
◆ タイミングチェック
- トスが上がった瞬間から、ボールをよく見ているか?
- 「打ちやすい高さ」を自分で理解しているか?
- 相手が動いた直後に、“逆を突く”ボールをイメージできているか?
◆ コースチェック
- なんとなく打つのではなく、「この辺に落としたい」と思って打っているか?
- コートの「前・中・後ろ」「左・中・右」を打ち分ける練習をしているか?
- 「相手の正面ばかりに打っているな」と感じたら、コースを変えるようにしているか?
◆ 観察力チェック
- 相手のレシーブが不安定な選手はどこか意識して見ているか?
- 「さっきからあのスペースが空きがちだな」と気づいたら、そこを狙おうとしているか?
- チームメイト同士で、「ここを狙おう」と話し合うことができているか?



全部一気にできなくて大丈夫です。
まずは「安定感」→慣れてきたら「コース」→さらに「観察力」と、
一つずつ育てていきましょう✨️
5. よくある質問Q&A
Q1. 攻撃力を上げるために、筋トレは必須ですか?
A. 初心者〜初中級の段階では、“フォーム・タイミング・コース”のほうが優先です。
もちろん体力や筋力はあるに越したことはありませんが、
- フォームがバラバラ
- 毎回打点が違う
- コースを意識できていない
状態で筋力だけ上げても、
「強いけどミスが多いボール」になりやすいです。
まずは
- ミスしない攻撃
- タイミングとコースの意識
- 相手を観察する習慣
を育ててから、少しずつフィジカル面も整えていけばOKです。
Q2. “決めるボール”と“イヤなボール”は何が違うの?
A. “決めるボール”は「その一打で終わらせる」イメージ、“イヤなボール”は「相手の体勢や心を崩す」イメージです。
- 決めるボール:派手で分かりやすい、決まれば即1点
- イヤなボール:相手に拾われる、けど相手がミスれば1点
試合全体で見たとき、“イヤなボールを増やすこと”も攻撃力の一部と考えてみてください。
6. 次のステップ:図解で学ぶ“攻撃プラン”と“攻撃パターン”
この記事では、
- 「強く打つ=攻撃力」ではないこと
- 攻撃力をつくる4つの要素
- 安定感
- タイミング
- コース
- 観察力(相手の弱点を突く力)
- 無理に決めなくても、「相手がイヤがるボール」も立派な攻撃であること
を整理してきました。
ここからさらに攻撃力を伸ばしていくには、
- 図でコートを見ながら、どこに落とすと相手が崩れやすいか(境界線ずらし)を学ぶ
- 「このローテーションのときは、この攻撃パターン」といった、具体的な攻撃プランを持つ
- セッター・アタッカー・他のメンバーが、「同じ絵」を共有できるようにしていく
といった“戦術的な攻撃”の部分が重要になってきます。
レクインジャーLABOの有料記事(サブスク)では、
- 攻撃パターンの図解解説
- 相手フォーメーション別の“狙いどころ”
- 実際の試合シチュエーションを題材にした攻撃プランの組み立て方
などを、より実戦的な形でお届けしています。



この記事で“攻撃力の考え方”が少し整理できたら、次は“戦略的な攻撃”を学んで行きましょう!
戦術を知ると、インディアカがもっと面白くなりますよ✨️
















