レク・インディアカを始めたばかりの人から、よくこんな声を聞きます。
- 「レシーブが怖くて、つい体を引いちゃう…」
- 「いいところに飛んできたのに、上手く当たらない」
- 「どこに立って、どう構えればいいのか分からない」
レシーブは、
「ボールを止める」役割であり、「攻撃のスタート」を作るプレーです。
この記事では、レク・インディアカ初心者向けに
- レシーブの目的と考え方
- ボールが怖くなりにくい基本姿勢(構え)
- 足の運び方(フットワーク)のイメージ
- 最初にやってほしい簡単な練習
- よくある悩みQ&A
をまとめて解説します。
アイラちゃんレシーブは“センス”より“型”と“慣れ”のプレーです。
形をそろえて、少しずつ怖さを減らしていきましょう〜✨
レク・インディアカが初めての方は、まず以下の記事を読んでおくと安心です😊






1. レシーブってどんなプレー?目的をイメージしよう
まずは目的をはっきりさせましょう。
レク・インディアカのレシーブの役割は、
相手から来たボールを、自分のチームが攻撃しやすいように“つなぐ”こと
です。
- 相手のサーブや攻撃を受けて
- 落とさずに
- 味方が打てる場所に返す
これができていれば、100点満点のレシーブと言ってOKです。(初心者〜初級者)
「前で触る」ではなく「上で触る(上げる)」
初心者のうちにありがちなのが、
- “羽球を見て打とう”として体の前で触ろうとする
- 触れるが、羽球が浮き上がらず、あらぬ方向へ飛んでしまう
というパターン。
レシーブでは、
「自分の頭上〜ほんの少し前で触る(打つ)」
イメージを持つと、次のトスにつながりやすいレシーブが増えていきます。


2. レシーブの基本姿勢|「構え」で8割決まる
2-1. 足と体の形
レシーブの“型”は、まず足から作っていきます。
- 足幅
- 肩幅より少し広め
- 軽く膝を曲げて、いつでも動ける態勢に
- 体重のかけ方
- かかとに体重を乗せず、つま先〜土踏まず側にかける
- かかとは軽く床につく程度でOK
- 上半身
- 背中を丸めすぎず、軽く前傾
- 「椅子から立ち上がる直前」くらいのイメージ
しっかりと地面に足をつけるのがポイントです。初心者のうちは無意識に飛んでしまう人が多いです。
初めのうちから良いクセを付けましょう。
2-2. 手の位置・形
- 基本の手の位置
- おへそ〜胸の前あたりに、軽く両手を前に出して構える
- ひじは伸ばしきらず、軽く余裕を残す
- 羽球を受けるときの形
- 手のひらは上向き〜やや斜め前
- 手首を曲げず、腕から一本の棒をつくるイメージ
- 羽球を打つ瞬間まで、力みすぎない
- 力の入れ方
- 羽球が当たる瞬間、手首から指先までを固くする
- 手のひらを「ピン」と張るイメージ
- 手のひらをテニスのラケットとイメージすると手を張って打ちやすい



初めから“ギュッと力を入れている”と、逆に飛びにくいのです。
軽く構えて、ふわっと当てるイメージで✨








3. 動き出しの一歩|フットワークは「小さく・早く」
レシーブでミスが出る大きな原因のひとつが、
“羽球の真下の入れていない”こと
です。
3-1. 小さな一歩を素早く
- ボールが飛んできた方向に
「1歩ずつ・小さく・早く」動くことを意識しましょう。 - 大きく飛びつくのではなく、
「ちょっとだけ位置調整」するイメージです。
細かく動くクセを付けて瞬時に微調整するクセを付けましょう。
大きく動いたほうが早く球下に移動できるのでは?思うと思いますが、
実は初心者のうちは細かく動いたほうが正確に球下へ移動することができます。
3-2. 左右より「前後」を意識
初心者のうちは、横方向の移動よりも、
- ボールに対して前に入る/一歩下がる
という前後の調整が特に大事です。
- 大きな高めのボール:一歩下がって、打点を自分の真上に
- 小さく低めのボール:一歩前に出て、体の上でなるべく受けれるように近づく
飛んでくると「うわっ!」とその場に固まってしまうので、
“とりあえず1歩動く”ことを目標にしてみてください。
4. ボールが怖い…そんなときの考え方
4-1. 「怖い」は当たり前
まず、大前提として。
初心者がボールを怖いと感じるのは、ふつうのことです。
- 距離感がつかめない
- どのくらいの強さで飛んでくるか分からない
- どこに当たるかイメージできない
これらが揃っていない状態で「怖くないほうがおかしい」くらいです。
球技未経験者・球技経験者でもラケット等道具を使用する球技の経験者では、距離感を掴むのが怖いと感じるのは普通です。人間の体は徐々に慣れていきますから、慌てずにゆっくり慣れていきましょう。
4-2. 怖さを減らす3つの工夫
- 顔の正面ではなく、利き手の肩付近で触る
→ 羽球を見すぎて、つい顔の正面になりがちです。片手で触る性質上、利き手の肩付近がベストです。 - 最初はゆっくりしたボールだけで練習する
→ いきなり強いボールを受けると、恐怖心が固まってしまいます。 - 成功体験を増やす
→ 近い距離・ゆるいボールから始めて、
「取れた!」「上がった!」をたくさん味わうことが大事です。



“怖くないフリ”をしなくて大丈夫。
怖い気持ちを認めたうえで、少しずつ慣らしていきましょう✨️








5. 最初にやってほしいレシーブ練習3つ
練習①:その場キャッチで「体を近づける」練習
目的: 羽球の正面(手の位置は肩近く)に入る感覚を身につける
- 2人1組になって、コート半分の距離に離れて向かい合う
- パス役が、その人の身長の1.5〜2倍の高さでゆるく投げる
- レシーブ役は「レシーブの構え」で待ち、体の近くでキャッチする
ポイント:
- 手だけ伸ばして取らない
→ 必ず足を一歩動かして、体の正面でキャッチ - 右に来たら右足、左に来たら左足を一歩出す(二歩以上動かせれば、なお良し)


練習②:キャッチ → 上にふわっと返す
目的: “上に返す”感覚をつかむ
- 練習①と同じように向かい合う
- パス役が投げたボールを、一度キャッチ
- その場で、相方頭上にふわっと返す
慣れてきたら:
- キャッチ→1秒弱静止→そのまま上に上げて味方に返す練習へ進む
ポイント:
- 「前に返す」より、“少し上に上げる”イメージ
- 羽球を飛んできた高さと同じくらいまで上げれると良い
練習③:サーブレシーブのミニゲーム
目的: 動きながらのレシーブに慣れる
- ネットを挟んで2人または3人で向かい合う
- 一方がアンダーサーブを打つ(最初は弱めでOK、距離も短めでOK)
- 受ける側は、レシーブの構えから1歩動いて味方に返す
- 返せたら1点、ミスしたら0点というゲーム形式で行う(15点取るまで続ける)
ポイント:
- いきなり強いサーブにしない
- あくまで、レシーブの練習
- 「1歩動いてから受けること」をゲームのルールにする
- 足を動かすのが重要
6. よくある質問Q&A
Q1. レシーブで足が止まって動けません…
A. まずは怖さに慣れましょう。その後に、動いて取るを繰り返して動ける体を作って行きましょう!
- 怖い
→ 体が硬直 - 体が反応しない
→ 脳が反応する準備をしていない。 - わかっているのに足がでない
→ 動ける体ができていない
動ける体ができるまでには順序があります。恐怖を克服し、脳が体を動かす命令を出せるようにし、神経や筋肉が反応できる状態にする。ここまでできて始めて体・足が動きます。
時間は必要ですが、人間に備わっている機能である以上誰しもができます。頑張りましょう!
Q2. ボールから目をそらしてしまいます…
A.「当たる瞬間は見たくない」という脳の防御反応なので、焦らなくてOKです。
- まずは距離を近くして、ゆっくりしたボールで練習
- 手で受ける(打つ)のが怖ければ、
いったん“キャッチ&スロー”から始める - うまくいったときだけでいいので、
「今どこを見ていたか」を意識してみる - 顔の正面ではなく、肩の上で捉えるようにすると少し恐怖が減ります。
少しずつ成功体験が増えると、
自然と「目を開けていられる時間」も長くなっていきます。






7. もっと深く学びたい人へ(有料コンテンツへのご案内)
この記事では、
- レシーブの目的
- ケガをしにくい構え方と手の形
- 小さく素早く動くフットワークのイメージ
- ボールが怖いときの考え方
- 最初にやってほしい3つの練習
といった、初心者がレシーブに慣れるための「土台」を紹介しました。
ここからさらに一歩進んで、
- サーブレシーブの隊形
- 相手の攻撃に合わせたポジショニング
- 「ここに落ちやすい」コースを読んだ守備
- チーム全体でのレシーブ戦略
などを学んでいくと、
試合での守備力・安定感がぐっと上がっていきます。
レクインジャーLABOの有料コンテンツ・定期購読では、
- レシーブフォーメーションの図解
- ポジション別サーブレシーブのコツ
- 相手の攻撃パターン別の守備の考え方
- 心理面も含めた「レシーブ戦略」の解説
など、より踏み込んだ内容をお届けしています。



まずはこの記事の内容を意識しながら、
ゆっくりでいいので“怖くないレシーブ”を増やしていきましょう。
その先の“レシーブ戦略”の世界でお待ちしていますね🌟









