レシーブって、うまくいく日といかない日の差が激しくないですか？
- サーブを受けるときに、なぜかネットにかけてしまう
- いい構えをしているつもりなのに、ボールが上に上がらない
- 相手の攻撃が来ると、毎回固まってしまう
レク・インディアカでは、「1本目のレシーブが安定しているチーム」ほど勝ちやすいです。
でも、初心者〜初級者のうちは
「きれいにレシーブする技術」より
「ミスしない考え方」
を身につけるほうが先だったりします。
この記事では、
- 初心者がやりがちなレシーブのミス
- ミスを減らす“3つのコツ”
- サーブレシーブ・攻撃レシーブそれぞれのポイント
- チームで決めておきたい「困ったときのレシーブルール」
を、できるだけやさしく整理していきます。
アイラちゃんレシーブは“うまく見せる”より“落とさない”が先です。
今日は“ミスしないレシーブ”にしぼって考えていきましょう✨️
レク・インディアカが初めての方は、まず以下の記事を読んでおくと安心です😊
0. レシーブは大きく3種類ある
「ミスしないレシーブ」を身につけるうえで、
まず大事なのが レシーブの“種類”を分けて考えること です。
レク・インディアカでよく出てくるレシーブは、ざっくり次の3つ。
① サーブレシーブ
相手のサーブを受ける、1本目のレシーブです。
- スタート位置がある程度決まっている
- 羽球は相手のエンドラインから「様々な球」が飛んでくる
ので、
が最優先になります。
② 攻撃レシーブ
相手チームのアタックや、強めの返球を受けるレシーブです。
- ボールの速さ・コース・高さが読みづらい
- 「怖い…」と感じやすい場面
なので、
「できる限り打球の正面に入る」「逃げずに、当てるだけ」
といった対応が大事になります。
③ 苦し紛れの返球レシーブ（チャンスボール）
相手が苦しい体勢から返してきた、ふわっとしたボールを取るレシーブです。
本来は、味方側にとって“チャンス”になる場面なので、
- 確実にレシーブする
- 次の攻撃につなげやすい位置に返す
ことを意識したいところです。
この3つをごちゃまぜのまま受けていると、
- 本当は“チャンスボール”なのに、ただ返して終わってしまったり
- 本当は“安全に上に上げるだけでいい場面”なのに、無理してコースを狙ってミスしたり
といった形で、自滅して勝てなくなりがちです。
逆にいうと、
と 種類を瞬時に判断し、場面に合ったレシーブを選ぶクセ がつけば、
同じ技術でもレシーブの安定感が一気に変わります。
このあとの章では、
- 3章：サーブレシーブを安定させるコツ
- 4章：攻撃レシーブでミスを減らすコツ
のように、種類ごとに整理して解説していきますね。
1. 初心者がやりがちなレシーブのミスあるある
まずは「あるある」を整理しておきましょう。
1-1. サーブレシーブのミス
- サーブが来た瞬間、その場で後ずさりしてしまう
- 落下点に入れず、腕だけ伸ばして触るだけになってしまう
- 速いサーブを見たとたん固まってしまい、一歩も動けない
1-2. 攻撃レシーブのミス
- 強打が来ると、怖くて手を引いてしまう
- ふわっとしたボールなのに、なぜか足が動かない
- 「誰が取るの？」と迷っているあいだに、ボールが真ん中に落ちる
これらはどれも、
「飛んでくる羽球に対してどう動くか」
「どこに返すつもりなのか」
のイメージが、ボールが来てから考え始めていることが原因です。
そこで効いてくるのが、次の
“ミスしないレシーブ”3つのコツです。
2. “ミスしないレシーブ”3つのコツ
コツ①：困ったら「上＋ネット付近コート中央」に返す
一番シンプルで、一番大事なコツです。
「迷ったら、“上＋ネット付近コート中央”に返す」
- 「どこに返せばいいか分からない…」
→ とりあえず真ん中でOK - 「強いボールで焦ってしまう」
→ 無理に前に飛ばさず、“上に高く”だけでOK
なぜ“中央”がいいのか？
- チームメイトが集まりやすい位置だから
- 次の2本目・3本目を組み立てやすいから
味方の真上へ「ナイスレシーブ！」という派手さはなくても、
ミスが減るだけでチームはかなり助かります。
アイラちゃん“とりあえず真ん中に高く返す”は、
どのレベルでも使える“守備の合言葉”です✨
コツ②：難しいボールより「取りやすいボール」を優先する
2つ目のコツは、
「難しいボールに飛びつく前に、
自分が確実に取れるボールを優先する」
ことです。
- コートの端に流れていった球
- 明らかに味方のほうが近い球
- 高さ・速さが合わない球
こういうボールに無理して飛びつくと、
- 味方とぶつかる
- 中央がガラ空きになる
- 次のプレーが続かない
など、チーム全体としてはマイナスになることもあります。
特に若くて動ける「20代〜30代のプレイヤー」に、このようなミスが多く見られます。
逆に、
- 「ここは任せた！」と声をかける
- 自分は“次の1本目”に備える
という判断も、立派な“ミスしないレシーブ”の一部です。
コツ③：1本で何とかしようとせず「次につなぐ」
3つ目はメンタル寄りのコツです。
「1本で完璧にしようとせず、
“次の味方に託すレシーブ”で十分」
と考えること。
- 「きれいにセッターに返さなきゃ…」
- 「ここで攻撃につながる完璧なレシーブを…」
と力が入りすぎると、
- 体が固まってパスミス
- 難しい方向へ無理に返して反則
という悪循環が起きやすくなります。
「とりあえず上に上げて、誰かがつないでくれればOK」
くらいの気持ちでいると、不思議とボールがつながるようになってきます。
3. サーブレシーブを安定させる3つのポイント
ここからは、サーブレシーブ（種類①）にしぼって
「ミスしない」ポイントを見ていきます。
3-1. スタート位置は“やや後ろ”から
初心者は、サーブを受けるときに前に立ちすぎることが多いです。
- 速いサーブ → 頭上を越える
- 高いサーブ → 下がりきれず、腰の位置で無理に触る
という状況になりがち。
そこでおすすめなのが、
少し後ろからスタート → 前に入りながら取る
というイメージです。
- 落ちる前に取りやすくなる
- 打点を自分の前に作りやすくなる
ので、味方との接触が減ります。
ただ、前に入りながら取る性質上、ネットを超えたりネットに当たったりする可能性が増えますが、そこは練習してコントロールできるようになりましょう！
3-2. サーブの“高さ”と“弾道”を早めに見る
トスが上がったら、
サーブの高さと弾道を早めにチェックしましょう。
- 山なりで高いサーブ
→ 「少し前に出て、高さを合わせよう」 - 低くて速いサーブ
→ 「一歩だけ横or後に動いて、体の近くで受けよう」
このように、
という習慣がつくだけで、
その場で腕だけ伸ばすレシーブが減っていきます。
3-3. チームで「誰がどこを見るか」をざっくり決めておく
サーブレシーブで一番怖いのは、
「お互いが遠慮して、誰も取らない」
パターンです。
特に空きやすいのが、
- コートの真ん中
- レシーブ同士の“間”
- セッターの近く
など。
試合前に、ざっくりでいいので、
- 「コート中央より右はAさん、左はBさん」
- 「真ん中のフワッとしたボールは3番が積極的に入る」
といった 役割分担を決めておくと、
「どうしよう…」と迷う時間が減ってミスも減ります。
4. 攻撃レシーブでミスを減らすポイント
次は、攻撃レシーブ（種類②）の話です。
4-1. 強打とゆるい球、両方に対応できる“基本姿勢”
攻撃レシーブでは、相手のスタイルによって、
- 強打が多いチーム
- ふわっと落とすボールを多用するチーム
など、タイプがかなり変わります。
どちらにも対応しやすい構えとしておすすめなのが、
- 足幅：肩幅より少し広め
- 体：軽く前傾
- 手：腰〜胸の当たりで上げすぎない
という、サーブレシーブと同じ基本姿勢です。
そこから、
- 強打が多いとき
→ 少しだけ腰を落として、衝撃を逃がせる準備 - ふわっとボールが多いとき
→ 少しだけ前めのポジションを取る
といった微調整をしていきます。
レクインジャー相手によって守備位置を変えるのは非常に重要なことです。
それだけでも成功率が跳ね上がるので、ぜひ実践していきましょう！
4-2. 「全部自分で取ろう」としない勇気
攻撃レシーブでも、
「全部自分が取らなきゃ！」と思うほどミスが増えます。
- 自分より後ろのボール
- 明らかに隣の人のほうが近いボール
は、早めに「お願い！」と声をかけて任せてしまうのも大事な判断です。
その代わり、
- 自分の正面に来たボール
- チームで「ここはあなた」と決めたエリア
については、最後まであきらめずに一歩だけ動くことを意識しましょう。
4-3. 苦しいときは“ワンタッチで上に逃がす”
- 強打が体の近くに来た
- 間に合いそうにない位置に来たけど取らないといけないとき
そんなときに、無理にコントロールしようとして
- ネットを超えてしまう
- 変な方向へ飛んでしまう
- 自分の後ろに飛んでしまう
のはもったいないです。
そんな場面では、
という選択肢を持っておきましょう。
- パン！と手のひらにただ当てるだけでもOK
- ほんの少しでも上がれば、味方が追いついてくれることも多いです。
アイラちゃん“きれいにレシーブしよう”より、
“とりあえず上に残そう”と考えたほうがミスを減らすコツですよ✨
5. チャンスボール（種類③）こそ丁寧に
相手が苦し紛れに返してきた、
ふわっ…としたボール。
これは、こちらのチームにとっての“チャンスボール”です。
ここで、
- 焦って前に突っ込みすぎてネットに引っ掛かる
- 味方への返球が乱れて、相手のチャンスボールにしてしまう
のは非常にもったいないです。
チャンスボールで意識したいこと
- ボールが高く上がっているあいだに、
「誰がレシーブするか」を早めに声かけする - レシーブしたボールは、
次の攻撃につなげやすい“中央やセッターの位置”に返す
とりあえず「強く返す」「高く上げる」のではなく、
“次の一手を選びやすくするレシーブ”を意識すると、攻撃の形が作りやすくなります。
6. チームで決めておきたい“困ったときのレシーブルール”
試合中、「やばい、無理かも…」「どっちが取る…!?」という場面は必ず来ます。
そんなときのために、チームで“困ったときルール”を決めておくと安心です。
ルール例①：迷ったら中央に高く上げる
- サーブレシーブでも攻撃レシーブでも
→ 「中央に高く」が合言葉
全部一人で解決しようとせず、次の人になんとか「つなぐ」だけでも十分です。
ルール例②：1本ミスしても、次のレシーブに即切り替える
- 「ミスした人を責めない」
- 「ミスした人は、次の1本を全力で取りに行く」
と決めておくと、
メンタルのミス連鎖が起きにくくなります。
レク・インディアカはチーム戦です。個人ではなく、チームで強いほうが勝つ確率が高いです。
自分のチームの士気を下げると負ける確率が高くなります。
ルール例③：試合前に「ここは絶対空けないエリア」を確認する
- 2番の左側(中央周辺)
- エンドライン付近
- 後衛の真ん中
など、よく空きがちな場所だけでも、
「ここは絶対、〇〇が、(誰かが)カバーしようね」
と話しておくと、試合中の混乱が減ります。
7. よくある質問Q&A
Q1. ミスしたあと、頭が真っ白になって次もミスしてしまいます…
A.「ミスは1本まで」と、心の中で区切りを決めておきましょう。
おすすめは、
- ミスしたら、心の中で「反省は試合のあと！」と言う
- チームに「ごめん！次取るね」と一言
- 次のサーブ・レシーブに意識を切り替える
という、自分なりの“リセットルーティン”を作ること。
これだけでも、連続ミスの確率がかなり下がります。
Q2. 上に上げているつもりなのに、前に飛んでしまいます…
A. 手の角度と打点を、少しだけ調整してみましょう。
- 手のひらが前を向きすぎている
→ 手のひら〜腕全体を、天井方向に少し傾ける - 打点が体の前になっている
→ 体の真上〜少し利き手肩よりで受けるようにする
まずはゆっくりした球で、
「自分の頭上にまっすぐ上がる角度」
を探す練習をしてみてください。
8. もっとレシーブを深めたい人へ（次のステップ）
この記事では、レク・インディアカのレシーブを
- サーブレシーブ
- 攻撃レシーブ
- チャンスボールのレシーブ
という3種類に分けたうえで、
- 「上＋中央」に返す
- 難しいボールを追いかけ過ぎない
- 1本で完璧にしようとせず、次につなぐ
といった、“ミスしないための考え方”を中心に整理しました。
ここまで意識できるようになってきたら、
次のステップとして
- レシーブポジションの考え方
- 相手の攻撃パターンに合わせた守備位置
- チーム全体でレシーブ力を底上げするフォーメーション
といった 「レシーブ戦略」 の世界に進む準備が整っています。
レクインジャーLABOの有料コンテンツ・定期購読では、
- コート図を使ったレシーブ配置の図解
- 「このローテーションでは誰がどこを守るか」の具体例
- 各ポジション別のサーブレシーブのコツ
- 試合でよくあるシチュエーション別の守備パターン
など、より実戦寄りの内容を丁寧に解説しています。
アイラちゃん第1部の“フォーム編”、第2部の“ミスしない編”ができてきたら、
第3部の『レシーブ力って何？』で“守備の考え方”も整理してみてくださいね🌟
