【これが反則!?】初心者がやりがちなプレー別NG集

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〜初心者が“やりがちミス”を優しく解説〜


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はじめに:ルールを知れば、もっと楽しくなる!

「えっ、今のも反則になるの?」 そんな風に戸惑った経験はありませんか?

レクリエーションインディアカは、見た目にはバレーボールに似た競技ですが、実は細かい独自ルールが数多く存在します。中でも、初心者が試合中によくやってしまう“ついやっちゃう反則”は、意外と決まったパターンが多いんです。

特に大会や練習試合に出始めたばかりの頃は、無意識のうちにルール違反をしてしまい、「なんで今のがダメなの?」と混乱してしまうこともしばしば。

でも大丈夫!この記事では、審判員教本をベースに「初心者がやりがちな反則」をシーン別に分かりやすくまとめました。

試合前の予習として、またはチームでのルール共有として、ぜひ役立ててください!


サーブにまつわる反則集

❌ サービスラインを踏んでしまう(フット・フォールト)

サーブは「右の再度ラインから3m以内かつ、エンドラインの外側のサービスエリア」から行います。

このとき、主審の吹笛後サーブ動作中にエンドラインに触れてしまう、または踏み越えてしまうと「フット・フォールト」となり、相手チームに得点が入ってしまいます。

対策:ラインぎりぎりに立たず、1歩分余裕をもって構えましょう。フォームが安定すれば、そこからでも十分コントロールできます。

練習:まずは助走なしでサーブできるようになりましょう。フット・フォールトをしてしまう選手はサーブを打つときに一歩足を出してしまう傾向があります。助走なしでもサーブは十分入ります。


❌ 笛が鳴っても5秒以内に打てなかった(ディレーイング・ザ・ゲーム)

インディアカのサーブは、主審の笛が鳴ってから約5秒以内に打つというルールがあります。

約5秒を過ぎてしまった場合は“遅延行為”「ディレーイング・ザ・ゲーム」としてみなされ反則に取られることがあります。ただし、5秒過ぎたからすぐ反則に取られるわけではなく、遅延行為とみなされたら反則になるため、吹笛されたからと言って慌ててサーブする必要はありません。

対策:サービスエリアに移動をしたら主審をよく見ましょう。ハンドシグナルと笛の音を聞いたら、自分のペースで速やかに打つ動作を開始し、焦らずサーブを打ちましょう。


❌ サーブを空振りしてしまい、打ち直してしまう(フォールト)

サーブの空振りは「その時点でサーブミス」となり、やり直しはできません。

意外と多いのが、遠くに飛ばそうとして大振りし、投げた羽球とタイミングがズレてしまい空振りしてしまうケース。空振りでまだ触っていないからといってその後、もう一度打とうとしても、反則を取られてしまいます。

誤解されがちですが、吹笛後に羽球を地面に落としてしまっても拾ってサーブを打つことはできますが、スイング(空振り)をしたらサーブ失敗とみなされ相手に得点が与えられます。当たるまで何度もチャレンジするなんて事はできません。

ルール項目内容
サーブ方法アンダーサーブ(下から打つ)
サーブ位置エンドラインの外、右から3m以内のエリア
合図主審の吹笛後、約5秒の間に打つ
足元の注意ラインを踏んではいけない(フットフォールト)
空振り相手に1点が入る
羽球を落としたやり直しOK
サーブ回数同じ選手は最大3回まで連続OK(その後ローテーション)
反則行為(ディレーング・ザ・ゲーム)吹笛後、打つまでに”著しく長いとき”は遅延行為とみなし反則となる

対策:まずはフォームを固めて、確実に羽球に当てることを第一に考えましょう。練習でやっていないこと、できないことが試合でいきなりできるようになることはありません。特にサーブは一人で練習できることなので、狙って100%入るようになるまで練習しましょう。


試合中の反則集

❌ 同じプレイヤーが連続して羽球に触る(ドリブル)

レクリエーションインディアカでは、「1人1回」しか羽球に触れられません。

たとえば、レシーブして、味方からのトスで最後自分がアタックするのはNG。チームプレーが前提のスポーツなので、このルールは厳格に守られます。
逆に言えば、一人一回しか触れないというルールが戦略の鍵となり、本スポーツの醍醐味となります。

対策:守備・トス(フォロー)・攻撃の役割をチームで意識し、3人で各パターンのリズム(コンビネーション)を作りましょう。例えば、Aさんが守備を行ったらBさんがどこどこに移動してトスを上げる・・・など様々なシミュレーションをして練習しましょう。


❌ センターラインを越えてしまう(パッシング・ザ・センターライン)

インディアカでは、自コートと相手コートを分けるライン=センターラインが非常に重要です。
プレー中にこのラインを踏んだり、跨いだり、越えてしまった場合には「パッシング・ザ・センターライン」という反則が適用されます。


センターラインとは?

  • センターラインとは、ネットの真下に床面に引かれた白線のことを指します(白線はコート内側にしか実際には引かれていません)。
  • ただし、実際にラインが描かれていないコート外側でも、「センターラインの概念」は継続しています。
  • つまり、たとえコート外でも、相手側に侵入する動き(横から回り込むなど)をすると反則になります。

🚫 反則になる主なケース

  • 選手が攻撃後に踏み込んで白線(センターライン)を踏む・越える
  • 羽球を追って転倒し、手・膝・足が相手コートに入る
  • サイドライン付近でコート外から回り込んで相手コートに侵入する

✅ 対策と意識すべきポイント

・センターラインは“越えたら反則”という認識を徹底しましょう(踏んでもアウト)。
・特にジャンプ後の着地、守備時の横移動などで無意識に越えるケースが多いので、動きの“終わり”に注意
・ポールの外側から相手コートへ進入しないように!コートには“見えない延長線”が存在するのを意識して動きましょう。


❌ 羽球が3打目前に相手コートへ入ってしまう(レスタイム)

トスが高く上がりすぎたり、勢い余って羽球が1打目・2打目の段階でネットを越えてしまうと、反則になるケースがあります。

ネット越えが許されるのは「3打目で返球する時」のみです。また、ネットに羽球が触れて良いのも「3打目だけ」です。

対策:ネットとの距離感を常に意識し、安定したトスを目指しましょう。高さと方向を調整する練習が非常に大事になってきます。


❌ 羽球を“保持”するように打ってしまう(ホールディング)

羽球を「つかむ」「引っかける」「乗せて打つ」といった、一時的に手に保持するような動作はすべてホールディングという反則になります。

特に初心者に多いのが、「羽球を包み込むように手のひらに乗せてから押し出す・持ち上げる」ようなフォーム。このような動作は、“打つ”ではなく“持つ・保つ(hold)”と判定される可能性があります。

ホールディング(保持)の具体例と説明一覧

行為の種類内容の説明
指による引っかけ打ち指を引っかけるようにして羽球を引き寄せたり、支えたりして打つ行為
手の平によるつつみ込み打ち羽球を手のひら全体で包み込むようにして打ち出す動作
手首を使い手の平をひねって打つ行為手首の回転を使って羽球を滑らせたり、方向を瞬時に変えて打つ行為
羽球が選手の手の平に一時停止したことが極端に長いと判定されたときインパクト(打つ)の瞬間に羽球が極端に長く手に乗ったままになっていると認められる場合

対策:羽球に触れる時間を極力短くする意識を持ちましょう。「弾く」「手を張って打つ」といったイメージで練習すると、ホールディングになりにくい自然な打球動作が身につきます。


❌ 羽球を連続して触れてしまう/体の一部に当てる(ドリブル)

トスを上げようと手をスイングしたときに、手の平だけでなく手首にもあたってしまった場合はドリブルという反則になります。

ドリブルとは、羽球が不適切な部位や順序で複数回触れた状態を指す反則です。以下のようなプレーが、教本に基づいて“ドリブル”として判定されます。

🚫 ケース🔍 内容の説明
一度手のひらに触れた羽球が、もう一度自分の体の別の部位(腕・肩など)に当たる
羽球が直接、手のひら以外の体の一部に触れる(胸や顔など)
羽球の羽根(黄色い部分)に触れてしまう
同じプレイヤーが羽球に2回以上触れてしまう(返球の前に2回接触)

これらは、インディアカの「1人1回、明確に打って相手コートへ返す」という基本原則に反しており、ドリブル反則が取られます

対策1:打球は必ず手のひらで1回だけ、瞬間的に当てる意識を持ちましょう。
対策2:力をためてしまう癖がある人は、ワンモーションで打ち切るフォームを徹底するのが効果的です。
対策3:自分のフォームを動画で撮って確認すると、無意識のドリブルを早期に発見することができます。


ポジション・ローテーションの反則集

❌ ローテーションの順序を間違えている(アウト・オブ・ポジション)

サーブ権が移動するたびに、選手は「時計回りにひとつずつ」ポジションを移動します。

これを忘れてしまったり、移動方向を間違えた場合、「アウト・オブ・ポジション」として反則が取られます。

対策:ポジションがわからなくなってしまったら、自チームのエンドライン側にいる「線審」へ聞きに行き、正しいポジションを確認してもらいましょう。


❌ サーブ時に正しい位置にいない(アウト・オブ・ポジション)

サーブが打たれる瞬間、選手はローテーションどおりの位置に立っていなければなりません。
これはサーブを打つ側のチーム、打たれる側のチームどちらにも該当します。

ローテーションの位置を間違えると、「アウト・オブ・ポジション」という反則になります。
特に注意したいのは次のポイントです。

  • サーブを打つ瞬間までは、正しいローテーションの位置にいなければいけない
  • サーブの直後からは自由に動いてOK

また、ポジションは正方形に整列する必要はありません
①〜④の位置が明確であれば、縦長・横長などでも問題ありません。


おわりに:反則を知ることで、あなたのプレーは変わる!

反則は“悪いこと”ではなく、ルールを学び、プレーの幅を広げるきっかけです。

初心者のうちは知らずにしてしまうことも多いですが、知識を身につけることで自信が生まれ、ミスも減っていきます。

特にインディアカのようにチーム連携が重要な競技では、ルール理解がプレーレベルに直結します。

この記事で紹介した反則は、すべて「よくあること」。でも、ひとつひとつクリアしていくことで、あなたは確実に“信頼されるプレイヤー”に近づけます。


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