いくら練習で技術を磨いても、
「試合になると決まらない…」
そんな壁にぶつかった経験はありませんか?
実はその原因、技術不足ではなく“試合での活かし方”にあるかもしれません。
練習で打てる球と、試合で通用する球。
その違いを生むのは、状況判断・連携・意図の明確さです。
この章では、あなたが持つ攻撃力を試合の中で最大限に活かすために、
「どう考えるか」「どう動くか」という“実戦視点の4つの工夫”を解説します。
- 試合の流れを読む力
- 自分の得意パターンを持つ意識
- 点を取る攻撃と、つなぐ攻撃の使い分け
- 攻撃の意図を味方と共有する力
試合で差がつくのは、技術の差ではなく、意識と工夫の差。
この章が、あなたの攻撃を“決まる一打”に変えるヒントになりますように。
【1】試合の流れを“読む力”が攻撃の精度を上げる
流れを読むとはどういうことか?

「流れが来てる!」「今は流れが悪い…」 そんなふうに話す場面、レクインディアカの試合中にもよく見られます。
“流れ”とは、一言で言えば、
- チームの士気(余裕・焦り)
- 相手の余裕・焦り
- 連続得点/連続失点の状態
といった、目には見えない試合全体の空気感のことです。
選手個人の動きだけでなく、試合のリズム・テンポを感じ取ることで、 「この状況では何をすべきか?」という判断ができるようになります。
ケース別:流れを読んで攻撃を調整する
🟩 点を連取しているとき:
チームが乗っているときは、つい勢いに任せて強打を繰り返したくなります。
しかし、あえてここで“ゆっくりした展開”に変えてみると、 相手に焦りを生ませたり、無理な攻撃を誘ってミスを引き出すことができます。
→ スローテンポのフェイントで相手の守備のリズムを崩す
🟨 相手が受け身になっているとき:
相手が守りに入っていると感じたら、ここが“攻め時”。
判断が遅れていたり、動きが鈍っていたら、 → 相手の間を狙ったり、強打や速攻で一気に点をもぎ取りに行きましょう。
このときのスピードと決断力が、得点に直結します。
🟥 こちらが押されているとき:
失点が続いて焦りが出ているときほど、“思い切った一手”が必要です。
相手がペースを握っているなら、 → あえてテンポを上げて、速攻やサイド攻撃で流れを切り替えましょう。
変化を起こすプレーで、相手のリズムを断ち切ることができます。