インディアカにおいて、4番ポジション――それは「守備の最終ライン」であり、「チームの安心感を支える存在」。
アタックで得点を奪う派手さこそありませんが、相手の強烈な一撃をレシーブで受け止める瞬間は、まさに“守備の花形”とも言えるほどのインパクトを放ちます。
特に混合の部では、4番には女子プレイヤーがポジショニングすることが多く、男子の豪快な攻撃を真正面から受け止める役目を担います。
それでもコートに立ち、どんな球にも反応し、冷静に拾い続ける姿はまさに“静かなる守護神”。
一見地味に見えても、試合の流れを左右する決定的な瞬間を生み出すのが、このポジションです。

4番ポジションの基本情報と立ち位置
番号 | 場所 | 名称 |
---|---|---|
4番 | 左後ろ | レフトバック |
コートの後方、左側に位置する4番は、チーム全体の守備バランスを取る要のポジションです。
守備のカバー範囲は広く、前衛のカバー、斜め後方へのフォロー、そしてクロス攻撃への対応といった役割を担います。
このポジションが安定することで、他のプレイヤーがより自由に動けるようになります。つまり、4番がしっかり守ることで、チーム全体が攻めやすくなるという重要な構造になっているのです。
守備の柱!“強烈な一撃”を止める者
混合の部において目立つのが、男子プレイヤーによるスピードと威力を兼ね備えたハイスピードアタックです。
目にも止まらぬ速さのスパイラルに、思わず味方の誰もが体を止めてしまうような攻撃。
その一撃を、あえて正面から拾い上げるのが4番の役目です。
「絶対決まった」と思われたボールを、迷いなく、正確に受け止め、
流れるようにトスへとつなげて攻撃へ切り返す。
そんな守備のワンプレーで試合の流れが変わり、
味方の士気が一気に上がる。
そして相手には確実に焦りが生まれ・・・。
この瞬間こそ、“守りが攻撃を上回る瞬間”であり、
4番にしか味わえない特別な快感です。

見えない連携力と“読み”の力
4番の守備範囲は非常に広く、1番のクロスラインとの連携、
3番が抜かれたあとのフォロー、さらには1番・3番が処理しきれなかったライン際のリカバリーなど、
ポジション間を“縫うように”サポートする判断力と連携力が求められます。
特に混合の部では、相手があえて前衛を避けて、深い位置(=バック)へと狙ってくる傾向があります。
だからこそ、前後の位置取りの判断、そして一歩目をどこに出すかの“読み”が非常に重要です。
「次のボールはどこに来るか?」
「誰が処理するのが最適か?」
「いま動くと逆に空く場所はどこか?」
これらを瞬時に考えながら動ける選手こそ、信頼される4番なのです。

攻撃はしない。でも攻撃をつくる
4番は基本的にアタックを打つことはほとんどありません。
しかし、崩れた体勢からでもレシーブを返し、2番もしくは男子へつなぐことで、
攻撃の“初動”を支える立役者としてチームに貢献します。
実際に決めるのは1番であっても、
そこに至るまでのすべてのプレーの始まりをつくっているのは、4番の一手かもしれません。
また、ミスを最小限に抑えることで、チームに安定と安心感を与えます。
これは数字では表せない、信頼という名の武器なのです。

このポジションの面白さとやりがい
- 相手の強打を正面で拾い切ったときの“快感”と“会場の反応”
- 味方から「安心して攻められる」と信頼される誇り
- 攻撃ではなく、守備で試合を支配する実感
- 試合全体を俯瞰し、すべての流れを整理できる面白さ
- 「相手の攻撃が決まらない」という焦りと、「うちには4番がいる」という味方の安心感が交差する心理戦に勝てる喜び
守りで“試合の空気”を変えられるのは、まさにこのポジションだけです。
まとめ:4番は、守りの魂を背負うチームの“背中の守護神”
4番ポジションは、派手ではない。
得点を奪うことも少ない。
けれど、試合の勝敗に最も深く関わる存在。
拾って、つないで、支え続ける。
静かに、そして確実にチームを勝利に導く力。
それが、4番ポジションの真価です。
4番ポジションは一番羽球にふれる回数が少ないかもしれません。
ですが、必要なポジションです。特に相手のレベルが上がるに連れて、重要度が増していきます。
「目立たない。でも、一番最後に頼られる」
そんな選手に、あなたはなってみたくありませんか?
