最近2番やセッター役に入るようになって、「どこへトスを上げればいいのか分からない」と感じていませんか。
レクインディアカのトスは、ただネット付近へ上げれば良いわけではありません。大切なのは、打つ人が準備できる位置・高さ・タイミングに合わせることです。
この記事では、トスを 人にあげるトス と 場所にあげるトス に分け、試合でどう使い分けるかを整理します。
レク・インディアカが初めての方は、まず以下の記事を読んでおくと安心です😊



良いトスとは「次の人が打ちやすいトス」
トスは、3打目の攻撃や返球につなげるための2打目です。
良いトスとは、見た目が高いトスでも、ネットに近いトスでもありません。次に打つ人が、無理なく打点に入り、反則リスクを減らしながら選択できるトスです。
良いトスには、次の要素があります。
- 打つ人の少し前に落ちる
- 高さに余裕がある
- ネットに近すぎない
- 打つ人が助走や構えを作れる
- レシーブが乱れても無理に攻めさせない
「良い場所」ではなく「打つ人にとって良いか」を考えることが、セッターの第一歩です。




人にあげるトスとは
人にあげるトスとは、打つ人の能力、位置、体勢、得意な打点に合わせて上げるトスです。
同じ場所に上げるのではなく、「この人が今打ちやすい場所」を優先します。
たとえば、レシーブが乱れて3打目の人がネットから離れているなら、無理にネット際へ上げるより、少し離したトスの方が打ちやすいことがあります。
人にあげるトスのメリットは次の通りです。
- レシーブが乱れてもつなぎやすい
- 打つ人の反則リスクを減らせる
- チーム内の信頼が作りやすい
- 初中級チームでも安定しやすい
まずは人にあげるトスを安定させることが、チーム全体のミスを減らします。
場所にあげるトスとは
場所にあげるトスとは、ネット際、ポール付近、相手コートの穴を作りやすい位置など、あらかじめ決めた攻撃地点へ上げるトスです。
場所トスは、決まれば攻撃力が上がります。
ただし、前提があります。
- 1打目のレシーブが安定している
- 2打目の人が余裕を持って入れている
- 3打目の人がその場所で打つ準備をしている
- チーム内で狙う場所を共有できている
この条件がないまま場所だけを狙うと、トスが低い、近い、遠い、速いなどのズレが出やすくなります。結果として、3打目の人が無理な体勢で打つことになります。

人トスと場所トスの違い
2つのトスは、優劣ではなく使う場面が違います。
| 種類 | 優先するもの | 向いている場面 | |—|—|—| | 人にあげるトス | 打つ人の打ちやすさ | レシーブが乱れた時、つなぎたい時 | | 場所にあげるトス | 攻撃地点・戦術 | レシーブが安定した時、決めたい時 |
初中級チームでは、まず人トスを基本にする方が安定します。
人トスでミスを減らし、余裕がある場面だけ場所トスで攻める。この順番にすると、無理な攻撃や反則が減ります。




レシーブが乱れた時の判断
トスの質が問われるのは、1打目がきれいに返った時ではありません。むしろ、レシーブが乱れた時に何を選ぶかが重要です。
レシーブが乱れた場面では、次の判断が実用的です。
| 状況 | トスの考え方 | |—|—| | 打つ人がまだ動いている | 高めにして時間を作る | | ネットに近づきすぎた | 少し離して反則を避ける | | 体勢が苦しい | 強打ではなく返球できる位置へ | | 誰が打つか迷っている | 声を出して人を決める |
無理に「いつもの場所」へ上げるより、打つ人が安全に3打目を処理できるトスを選びましょう。
セッターが練習で確認したいこと
トスは、セッターだけで完結しません。打つ人とのすり合わせが必要です。
練習中に、次の質問をしておくと試合で迷いにくくなります。
- 高めと低め、どちらが打ちやすいか
- ネットに近い方がいいか、少し離した方がいいか
- 乱れた時は強打したいか、安全に返したいか
- 右寄り・左寄りのどちらが入りやすいか
この確認があるだけで、レシーブが乱れた場面でも「この人ならここへ上げる」という判断が早くなります。

使い分けの練習メニュー
人トスと場所トスは、練習で分けて取り組むと身につきやすいです。
人トス練習
1打目をあえて少し乱し、セッターが打つ人の体勢に合わせてトスを上げます。
目的は、決めることではなく、3打目の人が無理なく触れるトスを作ることです。
場所トス練習
1打目を安定させた状態で、ネットからの距離、ポール付近、中央など、決めた場所へトスを上げます。
目的は、戦術として使える精度を作ることです。
切り替え練習
レシーブがきれいなら場所トス、乱れたら人トスに切り替えます。
この練習をすると、試合中の判断がかなり実戦に近づきます。
2番ポジションとの関係
混合の部では、2番がセッターとしてトスの中心になることが多いです。
2番の役割を深く知りたい場合は、ポジション解説記事も参考になります。
影のゲームメーカー!?2番で輝く戦術とプレー術(混合の部編)
2番は、ただ2打目を上げる人ではありません。味方の状態を見て、攻撃を成立させるための判断役です。
まとめ
トスには、人にあげるトスと、場所にあげるトスがあります。
- 人トスは、打つ人の打ちやすさを優先する
- 場所トスは、攻撃地点や戦術を優先する
- 初中級チームは人トスを基本にすると安定しやすい
- レシーブが乱れた時ほど人トスが重要
- 余裕がある場面で場所トスを使うと得点力が上がる
セッターに必要なのは、毎回きれいな場所へ上げることだけではありません。味方が今打てるトスを選ぶことです。
今日の練習では、まず1人の打ちやすい高さと距離を聞いてみてください。そこから、チームのトスは大きく変わります。
